■DC351 ディーゼル機関車
【外観】
2012年9月26日 加悦SL広場
DC351は、汽車製造で1956(昭和31)年に造られた、動軸3軸のロッド式ディーゼル機関車です。青森県八戸市の南部鉄道で使われていましたが、1967(昭和42)年、日本冶金工業が譲り受け、加悦鉄道が借り入れて使用しました。
本線用のディーゼル機関車黎明期の車輌と言え、この機関車で初めて採用されたDS1.2/1.35液体式変速機は、後に国鉄DD13形に採用されました。
【現役時の姿】
1970年11月18日 岩滝線
DC351の製造は、1954(昭和29)年に登場した国鉄DD11(凸型、ロッド式)と、1958(昭和33)年に登場した国鉄DD13(凸型)の間にあたり、これらが液体式変速機で成功したことにより、日本のディーゼル機関車は液体式で発展することになりました。
DC351は加悦鉄道に入線すると、それまで稼働していた4号、1261号の蒸気機関車を置き換え、岩滝線の主力として活躍しました。しかし故障も多く、1974(昭和49)年に日本冶金工業が凸型ディーゼル機関車DD352を新車で調達すると、予備車となりました。