■2号 蒸気機関車
【外観】
2018年9月25日 加悦SL広場
2号機関車は、1873(明治6)年に世界で最初の機関車製造会社であるイギリスのRobert Stephenson(ロバート・スチーブンソン)社で造られた、軸配置1-Bのタンク機関車です。官営鉄道の大阪〜神戸間建設に使用され、翌年からその区間の旅客列車に使われました。1915年(大正4)年に島根県の簸上鉄道(現JR木次線)に払い下げられ、1926(大正15)年に加悦鉄道が譲り受けました。
【現役時代】
1953年2月 丹後山田(現与謝野)駅 四方寿朗氏
加悦鉄道では開業当初から主力機として活躍しました。1942(昭和17)年には蒸気ブレーキの取付も行われましたが、空気ブレーキの取付は行われず、1956(昭和31)年にボイラーの水漏れがひどくなり休車となりました。
それまでの83年間の走行距離は1,958,596km、なんと地球を約49周した計算になります。
【重要文化財に指定】
2006年1月15日 加悦SL広場
加悦鉄道では2号機関車が休車となった後も、その価値を認め静態で保存してきました。そして半世紀後の2005(平成17)年、2号機関車は車歴簿(機関車台帳)と共に国の重要文化財に指定されました。
画像は、記念式典の様子です。
【運転室】
2009年3月30日 加悦SL広場
運転室のようす。なお各部品はインチ単位で設計されているため、現在のミリ単位では半端な数値になるのですが、インチ単位で計測するとすっきりとした値になります。
そこで保存会員によりインチ単位の特殊なスケールを用いて採寸し、図面を作成するといった取り組みも行いました。